John MacBook の感想文集

人生の感想文

現実っていつから見始めればいいんですか。

僕は本屋が昔から好きだった。

特に好きな本屋はMARUZENで、大好きな本と文房具が売っているからだった。家族で出掛けた際はいつも本屋によってから帰った。

本屋の匂いや、何でも揃っている所が僕にとっては非常に魅力的だった。

 

本好きが高じて、中学生時代の職業体験では本屋さんに行った。POPを書く体験をしたりと、すごく楽しかったのを覚えている。

 

どうしてそんなに本屋が好きだったのか、なぜかは覚えていないが、読書にハマったきっかけは覚えている。母が図書館で借りてきた「パスワードはひみつ」という青い鳥文庫の本だった。

 

探偵ものの本であり、当時小学生の僕にとって登場人物の年齢が近いことものめり込んだきっかけだろう。それ以降青い鳥文庫の本。とりわけハヤミネカオルにはすこぶるハマった。ファンレターを送るほどハマった。当時小学校中学年だっただろう。

 

その頃僕は漠然と将来は出版社で働きたいや、作家になりたいと思っていた。拙い文章を作文用紙に書きなぐり、捨てるという行為もしたことがある。

丁度、同時期に僕はテレビが大好きだった。僕は現在21歳だが、当時はめちゃイケエンタの神様などが放送されており、僕は食い入るように見ていた。毎日テレビを見ることが楽しみでしかたがなかった。

なので、将来は俳優、歌手、テレビ局で働きたいとも考えていた。

 

それだけじゃない。

ある日、テレビを見ているとすごく面白い広告が流れた。僕はテレビ局に入ってこんな広告を作りたいよ!と父に話したところ、広告は別の会社が作ってるんだと教えてもらい、電通の存在を初めて知った。将来は広告を作るんだといっていた時期もある。

 

ゲームが大好きだった僕はNintendoに入る!と言ったこともあるし、医者に憧れた僕は不老不死の薬を作ると言ったこともあった。

海外の大学に行くと言ったこともあるし、もっと小さい頃は野球選手になりたいと言ったこともある。

 

僕はとにかく夢がたくさんあった。

 

 

そんな僕も大人になって、真剣に就職を考える年になった。

当然のように医者や野球選手にはなれず、英語が出来ないという理由で海外留学もしていない。

格好良くないので俳優にはなれず、ダメもとで出したテレビ局は1次選考で落ちた。

自分の学歴じゃ無理だと思って電通は受けなかった。

親には「現実を見なさい」と言われた。

行きたいところだけを受けるわけにはいかないし、行きたいところに行けるわけではない。

 

本屋に行ったとき、未だに「心に残る広告集」みたいな本を読み、羨ましいと感じる。

昔は広告を作りたいと言ったことを思い出す。

 

僕たちは勝手に自分の限界を決め、勝手に諦めてしまう。

僕たちはいつから現実を見ればいいのでしょうか。

僕はいま電通を受けなかったことを後悔している。

いつから現実を見れば、後悔しないのでしょうか。

誰かが教えてくれればいいのに。