自分の一歩先を行く快感
僕は常に自分の一歩先を生きている
こう書くとまるで痛い奴なのだが、ようするに万全な準備をしていると言うことだ
例をあげると
僕は頻繁に電車で寝過ごす
家に帰るつもりが終点までついていることもあるし、説明会に遅刻したこともある
そんなこともあろうかと、目的地の一駅前でスマホのバイブが鳴るように設定をしてから電車に乗るのである。
まさに天才である。
そうして僕が寝過ごすことがなくなったのである。
しかしだ
僕はこないだスマホのバイブで起きたにも関わらず寝過ごしたのである
二度寝したのだ
そのため僕は二度寝しても間に合うよう、目的地には30分前につくように家を出るようにした
めちゃくちゃ天才である。
しかしだ
僕は頻繁に髭を剃り忘れる
無精髭を伸ばしたまま面接を受けたこともある
僕は常に鞄には髭剃りを常備し、髭を剃るため目的地には40分前につくよう家を出る
天才を越えているのである
しかしだ
私は寝癖を直すことをしばしば忘れる
天然パーマを言い訳にし、今まであまり直してこなかったのである
なので、鞄にはワックスを常備し、髪を整えるため目的地には45分前につくようにしている
もうどうなっているのか自分でも分からない
ただ、なにがあっても対応できるという自信は何となく気持ちに余裕を生む
一歩先を生きる快感を味わいながら、今日も45分前に目的地につく